2008年11月4日(火)

チェコは2008年中のリスボン条約批准を断念

プラハ(AP)

チェコはEU議長国に就任する来年1月1日までにEU改革リスボン条約を批准することを断念した。その理由としてミレク・トポラーネク首相は火曜日、憲法裁判所の判断が11月25日にならないと下されないことを挙げた。それゆえ年末までに議会で批准を決定するのは時間的に不可能となった、と首相は述べた。

トポラーネク首相は先月、チェコは輪番制のEU議長国に就任する前にリスボン条約を批准すると約束したばかりである。首相の所属する与党の欧州統合懐疑派は今年5月、同条約がチェコの法律と調和するか批准前に憲法裁判所の判断を仰ぐよう要求し、認められた。

リスボン条約はEUの一層の効率化と民主化を図るものである。たとえば欧州議会の権限が拡大され、半年交替のEU議長に代わり2年半任期のEU常任議長(EU大統領)ポストが設けられる。また2014年には欧州委員会の縮小も図られる。

しかし条約発効に向けた最大の障害はアイルランドの国民投票での批准否決である。アイルランドは国民投票による批准を定めた唯一の国である。当初リスボン条約の発効は2009年1月1日を予定していた。

原題:Tschechien wird EU-Vertrag nicht mehr 2008 ratifizieren




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